「おえかき和尚 うた日記」 書籍判
A5判、縦書き 130頁 定価600円(税別)
 
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田と鴨のこと     平成十三年五月二十日
 昨日、車を運転中、上千塚の田んぼに何羽か鴨がおよいでいたので句作したが、うまくゆかず、今朝、もう一度思い出して作りなおす。
 連休に田植えが終わって、早苗が根づくかどうかという時節。自然農法では、鴨をおよがせて除草させる米作りもあるが、カラスにヒナが襲われたり、成長すると鴨が稲をたべる被害もあると聞き、自然というものはむずかしいものだとつくづく思う。

早苗田に泳ぐ子鴨はオモチャかも

 だじゃれの句は低級だと思っていたが、俳人金子兜太も若い頃はよく作ったそうだと、お檀家の俳人、金井充次氏より聞いたことを思いだした。氏は、めがね専門店の主人で、名のある師の下で若い頃から句作りに励んできた方。朝日俳壇の年間十句に二度入ったことのある実力派だ。
 私は句も歌も師などなく、素人のままだが、経歴のある俳人が身近にいて、たまに眼鏡の用で行ってお話が聞けるのはうれしい。

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 氏と同世代の父は、若い頃、少し俳句をたしなんだが、無季などの現代俳句は好まない。素直な品のある句が好みのようだ。父にこの絵を見せたら、昔、お風呂のオモチャにこんなのがあったと、大笑いした。

※無季……季語のない俳句