昨晩から強い西風が吹き、春嵐の様相。竹薮の若葉がひきちぎられて、境内にとんでくるほど。 その強風に立ち向かうように、二階建て園舎にそって、蝶が上へ上へと舞い上がった。その行動には、なにか狂ったようなすごさを覚えた。 その後も、少し間をおいてその蝶がやってきて、同じ所から風に向かって舞い上がったのだった。