「おえかき和尚 うた日記」 書籍判
A5判、縦書き 130頁 定価600円(税別)
 
ご希望の方は、
ならいち幸手店、ならいち久喜店で
お買い求め下さい。

軽石と私(散文詩)     平成二十年正月 初句
 私は自分を探してみたくなって、日記の中からひろいあげ、自画像を描いてみました。それはそれは、とてもなつかしくいとおしい何かでした。たしかなことは、そこにいる私は、過ぎ去った何かでしかないということです。
 さて、冬のある日、利根川の下流の砂州におりて、私は親指ほどの軽石をひろいました。白いきれいな軽石です。よく見ると、さまざまな鉱物がまざっていて、キラキラしています。山から流され、川底をごろごろ摩滅しながら旅をしてきて、こんなに小さくなってしまいました。これから何度か大雨が降ったら、この軽石は大海に漂うことになっています。私が手に持っているこの軽石は、60年ほど、ごろごろ旅をしたYASUTAKAです。

クリック
※画像をクリックすると大きな画像で
ご覧になれます