房ちゃんの自然発見
11月17日更新
No.08
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文・写真/長須房次郎
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〜 晩秋の中川 〜
   
中川河川敷

晩秋の中川堤防を歩いて見ませんか?この写真はひばりヶ丘球場付近の土手から見た中川の河川敷の風景です。
 ふさふさした銀白色の穂先を輝かせたオギ(荻)の群落が見られます。一般にはススキ(薄または芒)と思って眺めている人も多いかもしれませんが・・・。乾燥地を好むススキに対してオギは水辺や湿地によく見られます。
オギとススキはよく似ていますが、オギの小穂には芒がなく、基部に銀白色の毛がある点で見分けられます。なれてくると、湿地に生えていて、ススキよりふさふさした花穂のようすで、遠くの方から見ただけで見分けられます。

中川河川敷  

 

↓イシミカワ
 

オギのほかにも、穂をつけたヨシ、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)、藍色の果実をつけたイシミカワ(石見川)、白い小さな花をつけたウシハコベ、真っ赤な赤い実をつけたノイバラ、黄褐色の果実をつけたヘクソカズラ(屁糞葛)、花をつけたセイヨウタンポポ、シロバナタンポポなどの野草も見られます。

上イシミカワ 下ノイバラの実とスズメウリの実
  ↑ノイバラの実(赤)スズメウリの実(白)

 ヘクソカズラ↓

 
上ヘクソカズラ 下シロバナタンポポ

セイタカアワダチソウの生まれ故郷は北アメリカです。日本には明治30年代に入っていたようですが、急激に広がりだしたのは、第2次世界大戦後です。花は虫媒花なので花粉はあまり飛びません。一時、花粉症の原因と騒がれ、公害雑草の汚名をきせられましたが、最近はあまり話題にのぼらなくなりました。1株で数万粒の種子をつくるとともに、地下茎による栄養繁殖、そして地下茎から有毒物質をだして他の植物の成長を押さえながらふえるので、空き地や休耕田、河川の堤防、鉄道沿いの斜面などを占領しています。

↑シロバナタンポポ
 
《ひばりヶ丘球場付近にて11月16日撮影》
 
 
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