ユウガギクは日当たりのよい草地に生える多年草で、ヨメナにくらべ、葉は質はうすく、両側に3〜4対の切れ込みがあります。花をつける枝は細くて長く、横に広がって出るので見分けられます。花を押しつぶすとユズの香りがするので、柚香菊の名前がつきました。
ミヤコワスレは野草種のミヤマヨメナの栽培種で、野菊の仲間としては珍しく春に咲くのでノシュンギク(野春菊)の名もあります。野生種の花は淡青紫色をおびた白色ですが、栽培品種には濃い紫、や赤紫、ピンクなどがあります。この和名の由来には「鎌倉時代、承久の乱(1221)に敗れて、北条氏によって佐渡に流された順徳天皇は、この花を見て心が慰められ、都恋しさを忘れた」という伝承があります。
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