トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

No.56 -12月11日更新-
中川の源流はどこ?
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 権現堂桜堤の北側を西から東へ、そして宇和田公園で南下し市内の東部地域を貫流している中川の源流は?と聞かれて即答できる方は少ないようです。利根川にしろ荒川にしろ川の源流は山ですから・・・。
 このたび、「中川流域における自然環境の現地視察」の案内を埼玉県生態系保護協会からいただき参加させていただきました。視察は去る12月6日(木)に上流部、7日(金)に下流部と2日間にわたって行われました。
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中川の起点付近(羽生市) 12月6日撮影
  一日目は中川の起点(羽生市)から始まりました。主な視察地は、羽生水郷公園、浮野の里、内地、高須賀池、権現堂堤、宇和田公園、木野川古墳、龍Q館、小渕砂丘まで。
 二日目は下流部のまつぶし緑の丘公園、中川・新方川合流点近くのサギのコロニー樹林、草加市内の音店河岸・河畔林、そうか公園、ヒヌマイトトンボの生息地を経て最後に水元公園を視察して終了しました。
 
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一級河川中川 起点を示す 12月6日撮影
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中川起点の上を流れる葛西用水 12月6日撮影

 中川の起点は、羽生市内の葛西用水路左岸にありました。中川はここから東京湾に注ぐ延長約81kmの川です。この川は山岳部からの源流がなく、低平地約987ku(埼玉県面積の26%)の雨水と生活や水田の排水を34の支派川で集めて流している珍しい川です。
   
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羽生水郷公園(羽生市) 12月6日撮影
 この羽生水郷公園内にある宝蔵寺沼は、国の天然記念物に指定されている食虫植物「ムジナモ」の自生地。現在、宝蔵寺沼は立入禁止になっていますが、水族館で「ムジナモ」を見ることが出来ます。
   
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中川上流部 日本橋付近(加須市)
12月6日撮影
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内地(栗橋町) 中川左岸堤防より
12月6日撮影
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中川左岸より見た昭和橋下流の
風景(栗橋町) 12月6日撮影
「中川」って名称はどうしてついた?
 昔は一つの川の呼び名も上下流で違っていました。中川は古利根川の下流部の呼び名で、現在の都内の地域は武州葛飾郡葛西領と呼ばれ、川を境にして東西葛西領と呼ばれていたため、中間を流れる川、「中川」と呼んでいたという説や、隅田川と江戸川の間を流れているからという説などがあり、それをこの川全体の名称としました。
   

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龍Q館(春日部市上金崎)
12月6日撮影
※龍Q館は首都圏外郭放水路の庄和排水機場内にある地底探検ミュージアム。休館日は月曜日・年末年始/入館無料
 
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サギ類コロニーの樹林地(越谷市)
12月7日撮影
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そうか公園内の池
・・・水鳥が見られます(草加市) 12月7日撮影
   

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中川右岸のワンド(八潮市)
12月7日撮影
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ヒヌマイトトンボの生息地
中川右岸(八潮市) 12月7日撮影
   
   
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