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〜 茎が帯状になったコウゾリナ(髪剃菜)〜
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コウゾリナは、土手や道ばたなどに普通にみられるキク科の二年草です。
茎の高さは1.5mにもなる大型の草で、葉と茎に赤褐色をした刺のような 剛毛があります。剛毛をルーペで見ると、先が碇のように分かれていて、
ひっかかりやすくなっていることが分かります。髭を剃ったあとのように ザラザラした感触があるので「髪剃菜」の和名がつけられました。また、
剛毛が人の皮膚にふれるとひっかかることから、これを剃刀に見立てて 「剃刀菜」の意味のコウゾリナになったという説もあります。花期は5〜10月で、茎の上の方で枝を分け、直系2〜2.5pの黄色い頭花をつけ、総包には濃い緑色の剛毛があります。
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通常のコウゾリナ |
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ここに紹介するコウゾリナは、茎の1本が幅約8cm、高さが75cmで帯の
ようになっていて、先には沢山の花がついています。お化けのようです。 茎の成長点の異常な分裂によって起こる奇形で、帯化といいます。
ケイトウの花序やサボテンにはよく見られます。コウゾリナにも時々見ら れますが、これほど大きい帯化したのを見つけたのは初めてでした。
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帯化したコウゾリナ
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