房ちゃんの自然発見

7月11日更新
No.04
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文・写真/長須房次郎
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〜 夏の池を彩るアサザ 〜
   
高須賀池に群生するアサザ

舞ひ落つる蝶ありあさざかしげ咲き
         星野 立子

今、高須賀池には黄色い花をつけたアサザ(ミツガシワ科)が見られます。夏の季語ともなっているアサザは、平地の湖沼や水路などに生育し、万葉の昔から親しまれた水草のひとつで、食用にもされました。
 かつては市内の池沼には普通でしたが、水域の環境が悪化したため絶滅してしまいました。全国的にも減少し、絶滅危惧種にリストアップされています。『幸手市史自然環境編U』刊行までの5年間の調査でも発見出来ませんでした。

高須賀池に群生するアサザ  

そのアサザが今、高須賀池で見られるのです。これは、この水域の環境が好転した事を証明していることになります。ちなみに、ショウジョウトンボ、コフキトンボ、ノシメトンボ、クロイトトンボ、アジアイトトンボ、オオヤマトンボなどたくさんのトンボも見られます。高須賀池を訪ねてみて下さい。そして、たくさんのトンボや植物を観察してみて下さい。

アサザの花
 
アサザの花
※アサザは水深約2メートルと比較的浅いところに生育する浮葉植物で、水位が低下すると生活形を変えて陸上植物のようになる。 花期は6〜8月、花は朝開き午後しぼむ、いわゆる1日花。 高須賀池のアサザは植物愛好家の小林勝男さんが数株移植したものが繁殖したと考えられる。
     
ショウジョウトンボ
連結しているコフキトンボ
羽化したばかりのアキアカネ
ショウジョウトンボ
連結しているコフキトンボ
羽化したばかりのアキアカネ
 
 
 
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