フェンスに絡みついたセンニンソウには果実がいっぱいついていました。
センニンソウはキンポウゲ科の植物で、山林や日当たりのよい道端に生育する蔓性の半低木で、花期は8〜9月、花は白色で径2〜3cm、上を向いて平開します。葉は奇数羽状複葉で、小葉は5〜7枚、まばらにつきます。
葉柄はねじれて他物にからみつきます。
花のとき、めしべの花柱であった部分が3cmくらいに伸びてそれに絹のような羽状の毛がつきます。果実をできるだけ遠くに飛ばそうというためでしょうか?この毛を仙人の白髪と見立て「仙人草」の名前がつけられたようです。茎や葉から出る汁にプロトアネモニンという有毒物質を含んでいます。肌につけると水疱ができます。誤食すると口中がやけつくように熱く感じ、胃や腸の粘膜がただれて苦しみ、便に混じります。決して食べてはいけません。
センニンソウと同属の観賞用園芸植物のテッセンの仲間をクレマチスと呼んでいますが、センニンソウにもクレマチスの学名がついています。
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【他物にからみついて
果実をつけているセンニンソウ】
【センニンソウの果実】
(11月30日宇和田公園にて撮影)
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