トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

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長須 房次郎
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No.22 -1月18日更新-
〜 新春の権現堂堤周辺風景 〜
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【昨年国体のカヌー競技が行われた行幸湖】
現在、外野橋と上船橋の間で河川工事が進められています。工事名は「総合洪水対策特定河川工事」で、工事期間は平成16年10月15日〜17年3月25日までとなっています。工事の内容は左岸の堤防はそのままにして、従来の右岸堤防(大字権現堂地内)を取り去って桜堤の方へ新しい堤防を築き、川幅を広げるための工事です。工事名からもわかるように洪水対策です。
 今年の桜祭りのころには、今までとすっかりイメージの変わった中川の様子が見られると思います。ちなみに外野橋も、新しく架け替えられた行幸橋も川幅が広がった状態で架けられています。 
 
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【河川工事の進む中川】外野橋付近
(17年1月8日撮影)
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【削り取られている従来の右岸堤防】
(16年12月27日撮影)
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【上船渡橋】
(16年12月28日撮影)
   

 
〜 野生の七草を摘んで七草粥 〜
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 1月7日は「七草」、幸手中央公民館で「七草粥を食べる会」が行われました。七草粥は緑の乏しい寒中に採って食べ、邪気を払い縁起を祝った中国の風習が伝わってきて日本に定着したと言われます。
 七草粥という行事が始まったのは、平安初期の頃とされ、庶民にまで普及したのは江戸時代からといわれます。最近は「七草セット」が売られるようになりました。
 七草粥は、本来セリ、ナズナ、オギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)の七種を入れてつくります。
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「これはナズナですよー」
熱心に説明を聞く参加者たち
(17年1月6日権現堂にて)
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ハコベ、ナズナ、そしてセリも…
七草を摘む参加者たち
(17年1月6日権現堂にて)
 1月6日は寒い日でしたが、幸手市自然観察クラブの会員と一緒に、権現堂堤周辺で、冬の野草観察を兼ねて、野生の七草摘みを実施しました。
 小学生と一緒の家族も参加、セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラの4種を採取できました。七草で言うホトケノザは現在の和名はコオニタビラコ(キク科)で、湿地の水田や田の畔などに生えます。現在ホトケノザ(シソ科)と呼んでいるピンクの花をつけるのは別種です。
 コオニタビラコ(キク科)は、湿地の水田で採集しました。
【コオニタビラコ(キク科)】
わしみやの野草(59)より
【ホトケノザ(シソ科)】
わしみやの野草(59)より

 1月7日、中央公民館の調理室に集まった21名の参加者は、野生のセリ、ナズナ、オギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)の5種と持ち寄った蕪と大根を併せた7種を使って七草粥を作り、楽しく会食しました。
 「7種を全部入れてつくった七草粥を初めて食べました」「とっても香りがよかった」「この風習を子供たちに伝えたい」「この事業は毎年やってほしい」等々の参加者の声がありました。
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セリ、ナズナ、ハハコグサ…と名前と実物を
確かめながら七草粥をつくる準備を進める
(17年1月7日中央公民館調理室)
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出来上がった七草粥をみんなそろって
楽しく会食
(17年1月7日中央公民館調理室)
   

 
◆ お知らせ ◆
久喜市生涯学習推進月間協賛事業
『わが郷土の野草と昆虫あれこれ』

野草とトンボの研究家長須房次郎先生に、私たちが身近に眼にする野草や昆虫についてスライドを使って楽しく紹介していただくことにしました。
 改めて郷土の自然について興味と愛着を持つチャンスになればと思っております。お誘いあわせの上、ご来場をお待ちしております。
日時: 2月19日(土)
開場: 午後1時
講演: 午後1時30分〜3時
講師: 長須房次郎先生
*** 参加申込・お問合せは ***
主催:「久喜市市民大学交友会」 重富 22-4389 まで
-こちらは終了しました-
 
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