トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

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長須 房次郎
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No.23 -2月16日更新-
〜 早春の倉松川周辺 〜
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【工事中の大堰橋とその周辺】

立春から2週間ほどたちました。とはいえ春にはまだまだという感じがします。今回は、市街地を流れる市のシンボルともなる倉松川とその周辺の植物について紹介します。
 公民館近くでは倉松川に架かる大堰橋(年計画道路幸手五霞線)に関わる工事が進められています。「河川工事中」の標識には「河川等関連公共施設整備促進工事(大堰橋付帯工)」と書かれています。工事の関係者によれば、新しい橋は幅16m、長さ20mということです。完成が楽しみですね。

   
この現場から下流を見ると、幸手八景の「天神神社の杜と榛の木並木」が見えます。

天神神社の杜は欅、銀杏、杉などで構成されており、直径1m以上の欅(ケヤキ)が4本もあります。この中の1本は、直径1.34m・幹周りが4.2mもあり、市内でも最も大きいケヤキです。この気を含めて天神神社のケヤキは、巨樹、巨木林調査では巨木林として報告されています。
 ちなみに全国で一番太いのは福島県猪苗代町の「天子のケヤキ」で、幹周り15.4m・直径4.9m。埼玉県では、さいたま市の「大久保のケヤキ」、幹周り9.13m・直径2.9mで件の天然記念物に指定されています。
 榛の木(ハンノキ)については、房ちゃんの自然発見(No.11)ですでに解説してありますが、目立ちませんが現在花がいっぱいついています。
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【天神神社と榛の木並木】
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【榛の木並木】
   

土手や土手の近くの空き地には、冬の寒さに耐えながら春を待つ植物や花をつけている植物があります。 ほとんどの植物はロゼットで生育しています。

ロゼットとは…植物が地面を這うように放射状に葉を広げた形のことで、冬の寒さに耐えるための生態型。
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【ナズナ】
アブラナ科

日当たりのよいところでは、開花結実しているものもある。春の七草の代表種。
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【セイヨウタンポポ】
キク科

セイヨウタンポポは外来種、冬でも花をつけている個体もある。ただし葉は地面にぴったりついて、鼻も地面すれすれに咲いている。
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【オランダミミナグサ】
ナデシコ科

オランダミミナグサも外来種、在来種のミミナグサはほとんど見られなくなった。
 
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【キツネアザミ】
キク科
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【キュウリグサ】
ムラサキ科
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【セイヨウカラシナ】
アブラナ科
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【オニタビラコ】
キク科
   
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