トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

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長須 房次郎
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No.32 -12月7日更新-
〜 メタセコイア 〜
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【紅葉したメタセコイアの並木】
行幸小学校校庭にて11/30撮影
高須賀池の近くにある幸手市立行幸小学校。校庭を囲むように植えられている30数本の樹木。紅葉の美しさに思わず足を止め写真を撮りました。

 この樹木の名前はメタセコイア Metasequoia glyptostroboides、別名アケボノスギと言われるスギ科の植物です。 公園や校庭によく植えられていて、理科の教科書にも「生きた化石」として紹介されています。
 メタセコイアという名前は、もとは化石植物につけられた学名でした。
   
 アケボノスギは英語名のドーン・レッドウッド(dawn redwood)を訳したものです。
 メタセコイア属の植物は絶滅したと考えられていましたが、1945年に中国の揚子江の支流でメタセコイアが発見され、「生きた化石」として有名になりました。化石は日本からも発見されていますが、現在の自生林は湖北省の利川市一帯で確認されただけで、そこで採集された種子がアメリカで育てられ、世界各地で栽培されるようになりました。
 落葉高木で、日本では20メートル、直径50センチほどになり、樹冠は円錐形で美しい。原産地では高さ35メートル、直径2.5メートルになるものもある。
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【メタセコイア】
行幸小学校校庭にて11/30撮影
   
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【メタセコイア】
行幸小学校校庭にて11/30撮影
樹皮は赤褐色で、縦に粗く裂けてはがれ落ちる。
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【葉のつき方】
行幸小学校校庭にて11/30撮影
葉は対生し、長さ1〜2センチの線形の葉が2列に水平に並んで羽状の短枝をつくる。
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【紅葉して落ちた葉】
行幸小学校校庭にて11/30撮影
葉は短枝ごと落ちる。

 

ヒマラヤスギ
 ヒマラヤスギ Cedrus deodara(別名ヒマラヤシーダ)は、バックナンバーNo.13に登場しています。
今回は、花を咲かせているヒマラヤスギを紹介します。
 スギと名前がついているがマツ科の植物。高さ40〜50メートル、幹の直径2.5〜3メートルにもなる常緑針葉樹の高木で、枝は水平に張り、小枝は垂れる。雌雄同株で、花期は10〜11月。「花がさくの?」なんて思っている人に一度見てほしい。そんな思いで今回取り上げました。
 雄株も雌株も短枝につきます。雄花は長さ2〜5センチの円筒形で多数の雄しべがらせん状につきます。
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【花をつけたヒマラヤスギ】
幸手市中5丁目牛村病院にて11/30撮影
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【ヒマラヤスギの花】
幸手市中5丁目牛村病院にて11/30撮影
   

初冬の青毛堀川付近
 12月1日の昼時に青毛堀川の土手を歩いてみました。 桜並木の紅葉は峠を越えていましたが、川と空と桜の対比が見事でした。  川にはシラサギが、土手には真っ赤になったアキアカネの♂がたった1匹みられました。
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【青毛堀川と紅葉した桜並木】
青毛堀川12/1撮影
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【青毛堀川のシラサギ】
青毛堀川12/1撮影
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【紅葉した桜の葉】
青毛堀川12/1撮影
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【アキアカネ♂】
青毛堀川12/1撮影
   
 
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