トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

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長須 房次郎
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No.24 -3月16日更新-
〜 関宿水閘門と中之島公園 〜
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【関宿城天守閣から見た利根川】
(3月9日撮影)

野田市関宿三軒家の堤防上に建つ千葉県関宿城博物館の4階から西を見ると、利根川から江戸川が分かれているのが分かります。江戸川と利根川の間には「関宿水閘門」があります。

「関宿水閘門」(せきやどすいこうもん)は五霞町山王地先にあります。

   
利根川改修工事のシンボル的存在で、数少ない現役の大型水門と、船の航行のための閘門です。
その歴史的土木施設としての高い価値が認められ、平成15年度の土木学会選奨土木遺産として認定されています。この「関宿水閘門」は昭和2年(1927)に完成し、流量調節を行う水門と船の運行のための閘門からなっています。閘門は右岸寄りに作られています。明治43年8月、明治最大の洪水が関東全域を襲いました。これを契機に、江戸川改修工事が行われ、地域の浸水被害を防ぐために、利根川と江戸川の流量を調節する「魔法の扉」関宿水閘門が作られました。
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【下流から見た関宿水閘門】
(3月9日撮影)
   
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【上流から見た関宿閘門】
(3月9日撮影)
水位の違う江戸川と利根川の間を船が航行するための閘門は、パナマ運河や見沼通船掘などと同じ方式です。現在は、「川の日」(7月7日)だけ動かされます。
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関宿水閘門と関宿城の間に中之島公園があります。ここにはエノキ、イチイ、アカマツ、タギョウショウなどの巨木や棒出しの石、利根川治水大成碑などがあります。なかでもコブシの巨木は素晴らしく、3月下旬が見ごろ。
地面には日本タンポポが群生しています。一度は訪れたいところです。
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【中之島公園】
(3月9日撮影)
   
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【コブシ(辛夷)の大樹】
(3月9日撮影)
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【開花間近なコブシのつぼみ】
(3月9日撮影)
   
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【タギョウショウ(多行松)】
(3月9日撮影)
タギョウショウはアカマツの品種で、庭園などに植えられる根から多数の枝を出して、かさを広げたように広げる。


 〜4/16追記〜
満開のコブシ(辛夷)の大樹
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【関東随一のコブシ】
(4/6撮影)
前回紹介した五霞町山王中之島公園のコブシが満開になりました。例年より1週間ほど遅かったようです。昭和2年に植えられ、樹齢80年、幹まわり330cm 枝張り20mになっています。
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◎こちらは終了しました◎
◆自然観察クラブ総会&講演会のお知らせ◆
 主催 幸手自然観察クラブ
《と き》 4月10日(日)午前10時〜11時30分
《ところ》 幸手中央公民館 2階体育室
(幸手市緑台2-1-7)
《内容》 @幸手自然観察クラブ総会 10:00〜10:30
A講演会 10:30〜11:30

 
・テーマ 「幸手周辺の春の野草あれこれ」
身近に見られる春の野草をスライド映写を
交えて楽しく紹介します。
・講師 幸手自然観察クラブ 長須房次郎氏
  会員以外の方の参加も歓迎いたします。(参加費無料)
   
問合せ・お申込は
幸手自然観察クラブ  横田千代子 TEL0480-43-1373
   
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