トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

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長須 房次郎
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No.25 -4月16日更新-
〜 桜の東公民館と中川 〜
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【中川下流から幸手東公民館を望む】
(4/8撮影)

今回は幸手八景のひとつを訪ねてみました。

幸手市東公民館は中川左岸沿いにあります。この地には、昭和22年の学制改革による新制中学校として、吉田村立吉田中学校が建てられました。
   

 吉田中と八代中の生徒数が減少したため、統合中学校として昭和53年4月に東中学校が誕生し、両校は昭和53年3月廃校となりました。
 東公民館は廃校になった吉田中の校庭に建てられています。公民館の北側には、昭和24年に完成した1階木造校舎が現在もそのまま残っており、民具館として活用されています。東公民館の中川土手寄りにある桜大樹が今年も見事に桜を咲かせてくれました。
 この桜は、昭和27年3月、吉田中第5回卒業生の手で植えられた記念樹です。
「校庭に樹木を!」という声が上がり、卒業前に10数人の生徒と担任の筆者、新井高治先生が自転車で安行村(現在は川口市)の内田農園へ苗木を買いに出掛けました。各自の自転車の荷台に桜、銀杏、プラタナスの苗をしっかり縛り付け、全員無事に帰ってきました。現在と比べると自転車も、道路事情も、劣悪の状況でしたが・・・。この桜も今年で53年たちました。当時の銀杏も何本か残っています。市制5周年記念事業「幸手八景」の一つとして「桜の東公民館と中川」が選ばれました。
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【民具間入り口 元吉田中木造校舎】
(4/8撮影)
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【幸手八景の案内掲示板】
(4/8撮影)
 
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【満開の東公民館の桜】
(4/8撮影)
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【満開の桜の枝】
(4/8撮影)
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〜 街中で見られる春の野草 〜
市街地の舗装されている道路にも野草が精一杯生きています。4月9日、4号国道中三丁目交差点付近を歩いてみました。歩道を15mほど歩いたらアメリカフウロ、カタバミ、スズメノテッポウ、セイヨウタンポポ、タチイヌノフグリ、ツメクサ、ノゲシ、ノジスミレ、ノボロギクの9種が歩道と車道のわずかな隙間に息づいていました。野の草の生命力の強さに感動しました。以下4種を紹介します。

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【アメリカフウロ(フウロソウ科)】
(4/9撮影)
アメリカフウロは北アメリカ原産の帰化植物。昭和8年に京都で帰化が知られ、この地域には20年前頃から普通にみられるようになりました。ゲンノショウコと同じ仲間なので間違いやすい。
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【スズメノカタビラ(イネ科)】
(4/9撮影)
庭や道ばた、畑地などどこにもみられる小型の野草です。市内では1年中花を咲かせています。
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【ノボロギク(キク科)】
(4/9撮影)
ヨーロッパ原産の帰化植物。明治初年ごろ渡来し、その後全国に広がった。市内いたるところに分布し1年中みられます。
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【ノジスミレ(スミレ科)】
(4/9撮影)
道ばたや草原に生える多年草で、スミレともっとも似ています。スミレ科の食植物は市内に7種確認されていますが、最も多く分布している種です。スミレは最近少なくなったようです。
満開のコブシ(辛夷)の大樹
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【関東随一のコブシ】
(4/6撮影)
前回紹介した五霞町山王中之島公園のコブシが満開になりました。例年より1週間ほど遅かったようです。昭和2年に植えられ、樹齢80年、幹まわり330cm 枝張り20mになっています。

◎こちらは終了しました◎
◆『自然愛護会ふれあいウォーク』のご案内◆
 主催 幸手自然愛護会
《と き》

5月8日(日)午前9時〜午後3時
幸手市役所集合(幸手駅)

《内容》 関宿城・中之島公園・関宿水閘門とその周辺の自然を観察しながら歩きます。小雨決行。
《参加費》 200円(保険・資料代)
※弁当・飲み物は各自持参してきてください。
《講師》 幸手自然愛護会会長 長須房次郎氏
<< 会員以外の方の参加も歓迎いたします >>

《問合せ・お申込み》 
幸手自然愛護会 横田千代子(0480-43-137)

※「幸手自然観察クラブ」は平成17年4月10日から
「幸手自然愛護会」と改称しました。
   
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