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「身近なトンボや野の花をしらべよう」のテーマで、夏休み自然観察会が7月30日（日）に実施されました。主催は杉戸町立図書館、場所は図書館周辺。参加したのは小学生の親子30数名、講師は「房ちゃん」。この日、関東地方では梅雨明け宣言され暑い一日になりましたが、参加した子供たちの目は輝いていました。
バッタ、チョウ、トンボなどの昆虫や野草の一つ一つを親子でじっくり観察、たくさん発見がありました。環境省・埼玉県レッドリストで、ともに絶滅危惧Ⅰ類とされているオオセスジイトトンボの発見もありました。発見したのはなんと5歳の河西亮範君（杉戸町）と主婦の西浦いずみさん（幸手市）でした。今回は、このことも含め図書館周辺のトンボや野草について紹介します。
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| 遊水池にはハス、ヒメガマ、コガマ、マコモ、ヨシなどの挺水植物が繁茂しており、ヒシが水面を覆っています。夏の間、日中遊水池の上や周辺をチョウトンボが群飛しているのが見られます。観察会当日、遊水池のハスの果実を見た小学生が、「シャワーだ」と叫んだのが印象的でした。
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【観察会の行われた近くの遊水池】
杉戸町 8月2日撮影
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【オオセスジイトトンボ♂】
杉戸町立図書館周辺にて 8月2日撮影
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オオセスジイトトンボ
県内での生息地確認は1964年以来です。セスジイトトンボに似ている巨大なイトトンボで、体長は約4センチあり、成熟した♂の地色は淡青色ですが。♀は黄緑色。現在、県内で確実に生息している場所は確認されていません。絶滅危惧Ⅰ類（県・国）の稀種です。
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チョウトンボ
黒味の強い金緑色あるいは青藍色に輝く大きな翅を持っているチョウのような中型のトンボです。体色はほぼ全身が黒い炉で、♂♀によって体色はほとんど差がありません。翅の先端部が透明になっています。 |
【チョウトンボ】
生息地から少し離れて杉戸町立図書館周辺にて
6月27日撮影
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【ベニイトトンボ♂】
杉戸町立図書館周辺にて 8月2日撮影
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ベニイトトンボ
オオセスジイトトンボよりやや小さい中型イトトンボです。名前のように全身が朱赤色をしています。体色・斑紋は♂♀によってあまりかわりませんが、♂の腹部は鮮やかな赤色、♀は全体がいくぶんすすけた橙褐色をしています。絶滅危惧Ⅰ類（県）の稀種。平地の挺水植物の豊富な池沼に産します。
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コガマとヒメガマ
ガマは古事記の伝える「因幡の白兎」でよく知られている植物で、ガマ、コガマ、ヒメガマの3種類あります。雄花と雌花の間が少し離れているのがヒメガマで、雄花は花後軸だけ残しておちてしまいます。竹輪蒲鉾や蒲焼などの名はガマの穂の形から来ています。
写真中央がコガマで右と左にあるのがヒメガマです。 |
【コガマとヒメガマ】
杉戸町立図書館周辺にて 8月2日撮影
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【実をつけたアカメガシワ】
杉戸町立図書館周辺にて 7月30日撮影
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アカメガシワ
トウダイグサ科の樹木で、山野に普通に生え、高さ5～10mになります。昔はこの葉をカシワと同じように食物をのせるのに使い、また新芽が赤いので赤芽槲の名があります。葉は民間薬、肥料、染料にも使われます。
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タケニグサ
日当たりのよい荒地や山路の端に普通に生えるケシ科の多年草。葉や茎をちぎると黄色い汁が出ますが、この汁にはプロトピンというアルカロイドを婦kぅン出おり有毒です。高さ1～2m、茎は白い粉をふいて直立、中空の円柱形なので竹似草と呼ばれます。誤飲不可。
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【タケニグサ】
杉戸町立図書館周辺にて 7月30日撮影
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【ワルナスビ】
杉戸町立図書館周辺にて 8月1日撮影
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ワルナスビ
北アメリカ原産の帰化植物で、ナス科の多年草。地中を横走する根茎から直立して高さ80cmになる地上茎を出して群生します。茎、葉の脈上、花序などに鋭い刺があります。昭和初期千葉県三里塚の牧場に侵入ノハラナスビ、ワルナスビ、オニナスなどの名もあります。現在では問題雑草となっています。 |
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ヒメシロアサザ
ヒメシロアサザはミツガシワ科の浮葉性多年草。花は白色で直径約8mm。花期は8～10月。近年水質の悪化、埋め立てなどの環境の変化のため減少し、埼玉県のレッドデータブック植物編には絶滅危惧ⅠA類にリストアップされている稀種です。現在、杉戸町生涯学習センターのビオトープにも移植されています。
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【ヒメシロアサザ】
杉戸町立図書館周辺にて 8月2日撮影
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