ハンゲショウ |
ハンゲショウ
幸手市天神島地内にて 6月29日撮影
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ハンゲショウ
幸手市天神島地内にて 6月29日撮影
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ハンゲショウ(ドクダミ科)は、写真のように、茎の上部につく葉が、夏に表面だけが白くなるから「片白草」(かたしろぐさ)の名前もあり、低湿地にしばしば群生する多年草です。しかし、河川開発、自然遷移、自然開発により県内では減少しており、県のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている貴重種。ハンゲショウの名は、葉の下半分が白くなるので葉が半化粧するからとか、「半夏生」(夏至から数えて11日目)のころ咲くのでこの名がついたとか言われています。ドクダミほどではないが、葉や茎に独特のにおいがあります。穂状の花序に白色小花を多数つけます。花序は初め下垂し、後に直立します。
幸手小学校のビオットに移植したハンゲショウ(6月26日)、渡良瀬遊水地のヨシ原のハンゲショウの群落(7月1日)も見事でした。また、久喜市の備前堀川と備前前堀川の中央にある土手(中土手)のハンゲショウ(6月28日)もきれいに咲いていました。 |
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タマムシ
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タマムシ
幸手小学校ビオットにて 6月26日撮影
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タマムシ(タマムシ科)は、全体が金緑色で背面に2本の銅紫色の縦条がある美しい甲虫。幸手小学校のビオットで出遭いました。幼虫はサクラ、エノキ、ケヤキ、カシなどの衰弱木の幹を食べ、1世代に約3か年かかるといわれます。
美しい上に、堅牢なので工芸に利用され、法隆寺の「玉虫厨子」(たまむしのずし)は有名です。
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ヤモリ
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県内での分布は、いずれも古い市街地や人家周辺でのみ見られ、局地的な分布傾向を示します。県のレッドデータブックでは準絶滅危惧に指定されている貴重種。幸手市では、未記録種(「幸手市のは虫類目録」…平成12年3月24日幸手市史 自然環境編U)
パソコンの画面を覗く守宮かな 蜻蛉子
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ヤモリ
幸手市中4丁目にて 6月26日撮影
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トカゲ
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ワラビの葉に止まったトカゲ
久喜市にて 6月28日撮影
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トカゲ(蜥蜴)は、トカゲ科の爬虫類で、平地の乾燥した草むらなどに多く見られます。卵生で初夏のころ、石の下などに、白くて細長い卵を産みます。尾は切れやすく、また、容易に再生することはよく知られています。敵に襲われると、切れた尾がミミズのように動いてその目を幻惑する。
冬は地中で冬眠し、春暖かくなると地上に這い出できます。ヤモリと違って昼行性で、昆虫、蜘蛛、ミミズなどを捕食します。
するすると岩をするすると地を蜥蜴 山口誓子 |
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フジバカマ自生地は、いま
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幸手自然愛護会では、権現堂堤に自生するフジバカマ(国レベルで準絶滅危惧種にリストアップされている)の保護活動を進めています。6月23日(火)にも実施しました。この活動中に、ハグロトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマなどのトンボも見られました。フジバカマ順調に生育しており、今年も花が見られそうです。
次回の活動日は、7月28日(火)午前8時からです。 |
フジバカマ自生地にて 6月23日
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フジバカマ自生地にて 6月23日
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ふれあいウォークで出会った野草たち
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6月28日の久喜自然愛好会の「ふれあいウォーク中土手」で出遭った野草3種と
「ふれあいウォーク渡良瀬遊水地」(7月18日)での野草7種をここに紹介しておきます。 ※ 解説は省略 |
ヌマトラノオ(サクラソウ科
久喜市内にて
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キランソウ(シソ科) 別名ジゴクノカマノフタ
久喜市内にて
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☆イガヤグルマギク
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ムギクサ(イネ科) 帰化植物(ヨーロッパ原産)
久喜市内にて
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ガガイモ(ガガイモ科)
渡良瀬遊水地にて
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ヒルガオ(ヒルガオ科)
渡良瀬遊水地にて
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トモエソウ(オトギリソウ科)
渡良瀬遊水地にて
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ノジトラノオ×ヌマトラノオ?(サクラソウ科)
渡良瀬遊水地にて
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ノカンゾウ(ユリ科)
渡良瀬遊水地にて
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ミゾカクシ別名アゼムシロ(キキョウ科)
渡良瀬遊水地にて
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ハナムグラ(アカネ科) ※絶滅危惧種
渡良瀬遊水地にて
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アメリカオニアザミ
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ミゾカクシ別名アゼムシロ(キキョウ科)
渡良瀬遊水地にて
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急速に分布域を広げてきたアメリカオニアザミ(キク科)は、ヨーロッパ原産の帰化植物。茎は1.5m以上になり、全長にわたって著しいひれ(翼)があり、そのひれには鋭い刺があります。茎上の葉も羽状に深裂して裂片の先やへりに鋭い刺があります。種子繁殖。秋から春にかけ発生し、花期は夏から秋。鋭い刺があるので、注意が必要です。 |
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アメリカオニアザミの花
よくわかる茎葉の刺
幸手市中1丁目にて7月5日撮影
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アメリカオニアザミ
今にも飛びたんとしている熟した果実
幸手市中1丁目にて7月5日撮影
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