トンボ・野草研究家の長須房次郎さんが幸手近郊の自然を紹介

No.76 -8月5日更新-
ミズヒマワリ 幸手市域にも
※写真をクリックすると大きな画像がご覧になれます
 特定外来生物規制法(平成17年6月1日施行)の対象種ミズヒマワリが幸手市域にもみられるようになりました。 「特定外来生物規制法」は、日本の生態系等に被害の恐れのある外来生物の輸入や飼育、移動等に対しての基準を示した法律で、動物では、タイワンザル、カミツキガメ、ブルーギル、コグチバス、オオグチバスなどが対象種になっています。
 ミズヒマワリは、中央・南アメリカ原産で多年生草本。湿地、水路や川の岸辺などに生育。茎は分岐して直立し、高さ1〜1.5m。葉は柄があって対生し、長さ20p前後、先はとがり縁に鋸歯があって両面無毛で、やや厚みがある。花は夏、茎先に径約1pの花穂をつける。花は白色で多数の小花が集まっている。(写真参照)熱帯魚の輸入に伴って入ったと言われ、切れた茎の節から根を出し、短期間に成長する性質があります。
 ハンゲショウ
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ミズヒマワリ
幸手市上高野地内にて 7月19日撮影
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ミズヒマワリの花の部分
幸手市上高野地内にて 7月19日撮影
 
権現堂河岸跡付近の自然 
「幸手市史自然環境編U」で詳しく紹介されている権現堂河岸跡付近は、幸手市内で豊かな自然の見られる地域。今回、この時期に見られるトンボや植物の一部を紹介します。
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権現堂河岸跡の「わんど」
幸手市大字権現堂地内にて 7月26日撮影
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上船戸橋と中川右岸の低木林
幸手市大字権現堂地内にて 7月26日撮影
 
「わんど」で見かけたトンボたち(いずれも7月26日撮影)
 
「わんど」は川と池の境がくずれて川とつながり、池は川の一部が入りえのようになっているところで魚の産卵や稚魚の成育上重要な場所です。7月26日午前中に観察したとき水面に見られたトンボは、アジアイトトンボ、オオヤマトンボ、コシアキトンボ、コフキトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボの7種でした。
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ショウジョウトンボ
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チョウトンボ
 
 シオカラトンボは市街地でも見られますが、この写真のように、成熟すると水面近くに止まって、♀を待つ♂の姿も見かけます。コフキトンボは、一見シオカラトンボを思わせますが、よく見ると違いが分かります。池の周りで生活しているので市街地ではみられません。
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シオカラトンボ
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コフキトンボ
 
「わんど」周辺で見かけた野草と蛙(いずれも7月26日撮影)
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ヘクソカズラ(アカネ科)
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セリ (セリ科 ) 
   
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ニガクサ(シソ科)
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トウキョウダルマガエル
 
「わんど」付近の林下・草むら樹林で見られたトンボ(いずれも7月26日撮影)
   
オオアオイトトンボ、オオシオカラトンボ、カトリヤンマ、ナツアカネ、ノシメトンボ、ハグロトンボ マイコアカネなどが見られました。 
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カトリヤンマ♂
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カトリヤンマ♀
   
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ノシメトンボ
市街地にも飛んでくる最も普通な赤とんぼの1種
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オオシオカラトンボ
   
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ハグロトンボ
中川の河畔、木陰に多いオスの腹部はコバルトブルーで美しい。最近、よく見かけるようになったトンボ
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ツマグロヒョウモン 7月19日 撮影
※数年来話題になっているチョウ
幸手市街地にて撮影
 
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通称 瓢箪池(ひょうたんいけ)
オオアオイトトンボ、カトリヤンマ、 アオサナエ、
マイコアカネなど貴重なトンボの幼虫の生息する池
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ウスバキトンボの群飛がみられた
権現堂河岸跡(中川右岸)
   

◆ふれあいウオークのご案内◆
《と  き》
9月16日(水)午後9時集合 解散予定は午後2時頃
《内  容》
アスカル幸手周辺 秋の自然探索&歴史探訪
《集合場所》
アスカル幸手(幸手市平須賀2380-1)
《講  師》
幸手自然愛護会 会長 長須房次郎氏
(NPO埼玉県絶滅危惧植物種調査団調査員自然観察指導員(NPO自然観察指導員埼玉)
《参加費》
200円(保険代を含む)
《主  催》
幸手自然愛護会
《持ち物》
弁当・飲み物・雨具・筆記用具・帽子(黒は除く)着用、持っている人はルーペ


《申込み・問合せ先》

和泉さん 0480-42-4397  横田さん 0480-43-1373

 ※ 会員以外の方の参加を歓迎します!!※

 
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