第8回エコ・リサ研修見学会
研修見学報告 in狭山
 
台風も去り、また暑さが戻ってきた8月23日、狭山市内で独自に生ゴミ処理をしているマンション「新狭山ハイツ」、雨水利用や太陽光・風力発電をしている狭山市立入間川小学校、そして剪定枝を肥料化している大徳技研を見学しました。
 今年で八回目ということで、今までに埼玉県内外いろいろな所を見学してきたつもりでしたが、今回身近な所で様々な環境保全に対する活動が行なわれていることに再発見した気がします。

『新狭山ハイツ』
 まず新狭山ハイツに伺いました。総面積5.6haの中に5階建32棟総世帯数770世帯約1,870人という大規模なマンションです。緑が非常に多いのですが、27年前の分譲時には緑が少なくて、マンション自治会の長年にわたる緑化活動によるものだということに驚きました。
 生ゴミ処理機(野肥田君)を見学した後、マンション集会所で説明を受けました。狭山市の「生ゴミリサイクルモデル事業」として、家庭からの生ゴミを処理機により有機肥料化し農産物の生産等へ活用することで、地域リサイクルの循環を図るということで、県市からの補助金で2ヶ所に設置されています。利用者は朝6時から夜10時までならいつでも投入でき、2週間に一度たまった(できた)肥料を取り出すと、その肥料はすぐになくなってしまうほどの人気ぶりだということです。現在の参加者は130名で取り出しボランティア32名が3人一組で作業を行うことで、それほど負担にはならないことが軌道に乗り始めている要素であると感じました。また、新狭山ハイツのまるた小屋やビオトープ「わくわく自然園」整備活動ほかいろいろな自治会活動を紹介されました。私が住むマンションでも今後参考になると思いました。

『入間川小学校』
 
次に入間川小学校に伺いました。駅前から再開発のため郊外に移転し昨年開校した環境を考慮したエコスクールです。太陽光・太陽熱。風力・雨水を利用できるように整備されています。近くに自衛隊の航空基地があるので、防音にも配慮されています。設備以外の面でも、使用済みテニスボールを机や椅子の脚に取り付けるなど先生や生徒たちもいろいろ工夫していました。校長先生から「地域との関係を大切にしたい」
という言葉が印象的でした。

『大徳技研』
 最後に、大徳技研に伺いました。剪定枝や古材をチップにして肥料化しているところでした。狭山の森の中道なき道を進んでいくと、忽然と現れた古材や間伐木剪定枝のストックヤード、DURAーTECHと書かれた大きなチップ化する機械。動いていなっかったので音の大きさはわかりませんでしたが、かなりすごい音がするでしょう。ここの社長からの説明で、チップを拡販切り替えしして酸素を吸入することと、自然の雨水をかけることで堆肥がより早くできるようです。尚、この堆肥を1立方3千円で売っています。
 以上狭山市内を一日かけて見学しましたが、環境にやさしい活動が、継続できる方法があまり税金を使わなくとも出来つつあるという実感を得られたことがとてもよかったと思います。
 
『研修見学会に初めて参加して』
社団法人日本青年会議所
関東地区 埼玉ブロック協議会
環境運動推進委員会 野口英亨 
埼玉エコ・リサイクル連絡会の研修見学会に、初めて参加しました青年会議所の「野口英亨」と申します。2001年度、私たちに青年会議所 環境運動推進委員会では「ひとりひとりが主人公」をぃーワードに、人間も地球上で生きる限りは自然の仲間の一員であることを学ぶことによって、本当に暮らしやすい環境作りを模索しています。今回のエコ・リサ研究見学会は、生ごみのリサイクル化やビオトープを住民の手で建設した新狭山ハイツ。太陽光発電や風力発電、地域開放をしている屋内プール、雨水利用、自然光を取り入れた建築、オープンスペースの教室など、あらゆるところに環境を配慮した入間川小学校。廃棄木材を推肥化している大徳技研の3箇所でした。高度成長した日本。しかし、その反面21世紀を迎え、環境教育においては発展途上状態になっているのではないでしょうか。大量生産、大量消費、大量廃棄という拡大を基調とした社会システムから、地球のもつ環境を基調とする持続可能な、そして環境保全を目指した新しい価値観の流通システムを一刻も早く作り上げていくと同時に、過去の失敗を繰り返す時間がなくなっている現実を身をもって考えさせられた見学研修ツアーでした。          
 
編 集 後 記
今年の7月は暑かった!企画の頃あまりの暑さで頭が回らず…
 秋色一色の発行前、暑さのせいにしていた自分に反省…次はきっと…
編集 N・宮田
 
 
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