前世紀、経済の発展はめざましく世界有数の豊かな国を実現してまいりました。しかしその反面環境問題は深刻なものとなり、生活を脅かすまでになってきました。経済発展と環境破壊は同時進行しどちらも止めがたい状況であります。今世紀われわれが作り上げねばならないのは、そのどちらでもない第3の文明であり、その一端が環境の浄化であると考えます。
近年綾瀬川の水質浄化運動は各方面からなされ、平成12年度はワースト2の結果で、恒久的浄化への活動が必要であると考えます。
綾瀬川及び綾瀬川に流れ込む支川の不法投棄自転車などおよそ川の自浄能力が及ばない公害物の引き上げを行い、そのサルベージ品を市民まつりにて左岸広場に展示し、市民のみなさまに対して環境浄化の大切さをPRいたしました。そして、目に見える浄化活動として、市民の環境浄化意識のつながるよう訴えかけました。
10月7日(日)国土交通省江戸川工事事務所中川出張所より運搬用トラック3台と散水車1台、メンバーより運搬車3台ユニック2台により5班のサルベージチームを編成。イベント参加者はJCメンバーの乗用車に分譲し、サルベージ地点に移動しました。
1.辰井川中流 |
2.綾瀬川〜伝右川上流 |
3.綾瀬川〜伝右川下流 |
4.綾瀬川上流 |
5.綾瀬川〜伝右川中流 |
|
自転車38台、バイク12台、工事の足場6本、看板3枚、キッチンの流し2台、風呂のバスタブ1台、計62点を引き上げたのち、国土交通省3台は草加市役所廃棄物処理化(青柳)へ、残る3台分は埼玉県治水課よりの派遣業者の資材置き場に移動。後日破砕され、再利用及び産業廃棄物のして処分しました。
そして、廃棄物のうち数台を残して草加市民まつりに展示しました。その際、綾瀬川の水質の状況を示すパネルを6枚展示し、サルベージの結果と共に、水質浄化の大切さを市民に訴えることができたものと確信します。展示物を見た多くの市民に、川に不法投棄されている現状をしっかりと認識し、21世紀の自然環境問題に対して自ら行動を起こしていただくことを願うものです。
|