地域学習会in北本
生ごみを燃やさないで処理すれば!!
  『活かせば資源、捨てればごみ』
2003年9月20日(土)北本市文化センターにて「ごみを発生場所(家庭等)で処理することへのチャレンジ」と言うテーマで現在、他のごみと混合焼却されている家庭の生ごみを各家庭で消滅する事ができたなら、どんな事が起こるのか、ごみの収集費は?焼却場の建設費は?生ごみ以外の焼却費は?各家庭に設置する処理機の投資額は?エコ・リサのチームが1年かけて研究した結果を発表しました。(発表内容は44号に掲載されていますので、午前中に行なわれました見学の報告を致します)
北本市立栄小学校エコポット・プロを見学して
学校の中庭に、電話ボックスのように建っていて、子供達が嫌でも目にする場所で、自分達が食べた給食があそこで処理されている、と結びつけて日々感じる事が出来る教育的意味は大きいと思います。臭いがわずかに漂っていますが、それも、無菌、無臭の世界に慣らされた子供達には貴重な経験となることでしょう。
栄養士さんのお話では、かなり悪戦苦闘されたようです。熱を加えないため、かなり低電力で済むかわり、慣れるまではコントロールが難しい、と言う事のようですが、それも貴重な実績になって、これからの生ごみ処理を進めるうえで役立っていくでしょう。私は自宅で発泡スチロールでの「はらっぱくらぶ式」とコンポスターの併用をしています。好気性発酵がうまくいくと臭いがしないこと、順調に減っていくことは、驚くほどで「原理」は同じだと思います。エコポット・プロは大きめの木のチップの中に生ごみは埋没して消滅してしまうようですが、堆肥として花壇などに使えれば、もっといいなぁと思いました。(園田 真見子)
ゴミケシ君の兄貴分
エコポット・プロは小雨の中、きれいな柵に囲まれて渡り廊下の側に立っていました。280万円の本体価格に60万円の設置費というなかなか高価な装置です。
 今年2月の設置以来、様々なトラブルに見舞われた由。6月にメーカーがバイオチップの入れ替えに来校した際に「生ゴミ連続投入時の能力は公称能力の70%が業界の常識」と言われたそうです。
 これが真実だとしたら、少し怖い業界だなと思いました。多分、まだまだ改良、発展の余地のある装置であり、業界であるということなのでしょう。今後が楽しみです。(原田 史)
 
ダイオキシン削減のために
ダイオキシン発生のしくみや健康への影響については、まだ十分に解明されていませんが、発生量全体の約9割が廃棄物焼却によるものです。そして、その半分は家庭ごみの焼却によるものなのです。
■家庭用焼却炉も規制対象です
 昨年12月から焼却炉の基準が厳しくなりました。
 家庭用のごみ焼却炉や事業所の自家用小型焼却炉のほとんどは、燃焼温度が十分に上がらないなど不完全燃焼を起こしやすく、ダイオキシンを多く発生させてしまいます。そこで、これまで家庭や事業所で使用されてきた、燃焼温度を800度以上に保つバーナーや温度計などのない小型焼却炉は使用禁止となりました。
もちろん、庭先などで焼却炉を使わないごみ焼却や、ドラム缶などでの焼却もできません。
■ごみはルールを守って出しましょう
 ダイオキシンを減らすためには、まずはごみを減らすことが必要です。「必要なものを必要なだけ買う」、「使い捨て商品は買わない」、「長く大切にものを使う」、さらに日頃の生活を見直してごみの分別やリサイクルを徹底するなど、一人ひとりが行動することが大切です。
 そして、家庭や事業所でのごみ焼却をやめ、ルールに従い市町村のごみ焼却施設などで処理してもらいましょう。
 ダイオキシン削減のためには、みなさまのご協力が不可欠です。
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