報告 エコ・リサイクル交流集会2007
タイトル:「築こう!持続可能な社会」〜みんなの工夫で実現へ〜


 2007年2月3日(土)さいたま市民会館うらわにおいてエコ・リサイクル交流集会2007が開催されました。
開会宣言の後、埼玉県環境部副部長の金子 茂様(写真右)、 (社)日本青年会議所 関東地区埼玉ブロック協議会副会長の齋藤良徳様(写真左)よりご挨拶を頂きました。埼玉エコ・リサイクル連絡会から石川惠輪副会長が挨拶しました。
今年は230名の参加者を得、午前の基調講演、午後の分科会ともに皆さん熱心に聴き、質問あるいは意見交換をなさっていました。

基調講演 午前の部
テーマ:「どうなる食品リサイクル」〜企業では、家庭では〜
  基調講演は長いお話ですから、紙面の都合で要点のみ報告します。
報告者 土淵昭
第1部 食品リサイクル制度の概要
講師:西野 豊秀 氏 (農林水産省総合食糧局食品産業企画課食品環境対策室 室長)
食品を大切にする心:人間は野菜、穀物、魚、鶏、豚などいろいろな生命体を頂いて生きているのだ、と言うことを思い巡らす心が必要。最近食品が乱雑に扱われている。
食品廃棄物を資源とする:食品廃棄物は、餌、肥料、バイオ燃料などの原料として活用する。飼料化を優先とする。肥料化は飼料として使った後、畜糞を肥料にする事も出来る。
廃食油のBDF(バイオ・ディーゼル・フュエル)化とバイオエタノール:廃食油を BDFに、と言う動きがあるが、日本では廃食油はあまり多くない。外国からパーム油や大豆油、菜種油などを輸入してBDFにするのは森林破壊に繋がったり、食品を使うのは好ましくない。また、トウモロコシやサトウキビのバイオ燃料化も同じ意味で好ましくない。
食品廃棄物の収集運搬―廃棄物法の特例:廃棄物の収集運搬は市町村ごとに許可を必要とするが、スーパー、コンビニなど複数の市町村にまたがって店を持っている所で食品廃棄物を集めやすくする為に、特例を設けて廃棄物法の適用から外し、各市町村の許可を必要としないようにする。これにより、リサイクル率の向上を図る。
   
第2部 小川町での生ごみバイオガスプラント事業の概要
講師:桑原 衛 氏 (NPO法人小川町風土活用センター 代表理事)
小川町の紹介:小川町は里山、平地、街がバランスよくある。熊谷に近く、夏は暑い。ホンダの工場が近く出来るとのことで期待が膨らんでいる。
農業と地球温暖化:最近地球温暖化と思われる影響が農業にはっきり現れてきている。夏の暑さで米が白濁化する。秋の長雨で米の収穫時期が遅れる。害虫が増える。など。
エコ・リサイクルの意味:エコ・リサ交流集会での話だが、エコの意味はエコロジーとエコノミーの両方が大切で、両立しないと環境保護、バイオガスプラントは成り立たない。
※農林業者と地域住民が作るNPO法人ふうど:農林業者と地域住民が助け合い知恵を出し合ってNPO法人ふうどは成り立っている。地産地消が地域を活性化する。経済性の追求は安ければよいと言うものでもない。外国製品、外注を使えばお金はよそに流れて行く。地場のもの、地域の人に仕事をしてもらえばお金は地域でまわり、地域を活性化する。
生ごみ資源化の取組みの発端:小川町の環境基本計画を作るにあたり、公募町民約40名で審議する中で、ごみ問題から生ごみ資源化の話に繋がった。
  バイオガスプラントの選定と資金繰り:バイオガスプラントはメタンガスと肥料の両方を使う事によりコストの低減ができるので、堆肥より安く出来る。資金は住民の出資と環境金融基金の融資でまかなった。以下の詳細は午後の第3分科会で説明する。
   
 
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